変形性股関節症に強く関連する臨床所見とは [医学一般の話題]

6 つの研究、1110 人の患者と 1324の股関節データ中、509件(38%)が股関節OAの放射線証拠を示した。

股関節OAを特定するために最も有用な所見は、スクワットによる後部痛(sensitivity, 24%; specificity, 96%;likelihood ratios (尤度比 LRs); 6.1 [95% CI, 1.3-29])。尤度比は6.1で十分だが、感度の24%は随分低いように思うが、、。

他動的外転または内転による鼠径部の痛み (感度; 33%, 特異度; 94%, LR;5.7 [95% CI, 1.6-20])。

外転力の低下(感度, 44%; 特異度, 90% ; LR, 4.5 [95% CI, 2.4-8.4])。

他動的股関節内転の減少 (感度; 80%; 特異度, 81%, LR, 4.2 [95% CI, 3.0-6.0])。

内旋の減少 (感度, 66%; 特異度, 79% ; LR, 3.2 [95% CI, 1.7-6.0])。

正常な股関節内転は股関節OAの否定のために最も有用であった (negative LR, 0.25 [95% CI, 0.11-0.54])。

結局のところ、特定に有用であったのは、スクワットによる股関節後部痛で、股関節の内転が正常ならば強く否定できる、ということ。

X線検査ができない鍼灸師にとって、参考にはなる。

出典文献
Does This Patient Have Hip Osteoarthritis?
The Rational Clinical Examination Systematic Review
David Metcalfe, Daniel C. Perry, Henry A. Claireaux, et al.,
JAMA. 2019;322(23):2323-2333. doi:10.1001/jama.2019.19413

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