早産児は成人期における虚血性心疾患リスクが高い [医学一般の話題]

スウェーデンにおける人口ベースのコホート研究によって、早産および早期産児は成人期における虚血性心疾患 (IHD)の高リスクと関連していたと報告されている。

以前の研究において、早産は高血圧および糖尿病のリスク増加に関連していると報告されていた。

参加者2,141,709名中女性は1,041,906 (48.6%)で、年齢は 30 ~ 43 歳。フォローアップ期間の3,090万人- 年に1,921人 (0.09%) がIHDの診断を受けた。

全期出産(39-41週)と比べた調整後ハザード比は、早産 (出生時妊娠年齢 < 37 週)が1.53 (95% CI, 1.20-1.94)、早期出産 (37-38週) が1.19 (1.01-1.40)と、早産ではリスクは53%増加した。

10万人- 年あたりのIHD の発症率は、女性15.16 対男性22.00で女性の方が低かったが、調整後ハザード比は、女性1.93; 95% CI, 1.28-2.90 対男性1.37; 95% CI, 1.01-1.84と、リスクは女性が高く、これらの関連は遺伝的要因や環境因子によっては説明できないようであった。

出典文献
Association of Preterm Birth With Risk of Ischemic Heart Disease in Adulthood
Casey Crump, Elizabeth A. Howell, Annemarie Stroustrup, et al.,
JAMA Pediatr. Published online June 3, 2019. doi:10.1001/jamapediatrics.2019.1327

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