新型コロナウイルスは既に弱毒化している? [らくがき]

ルイジアナ州の公衆衛生当局が、最近は患者がより軽度の症状を示していると述べている。ルイジアナ州の州保健官であるジョー・カンター医学博士(MPH)は、地元のニューオーリンズのラジオ局で、多くのCOVID患者がアレルギーや一般的な風邪などの他の病気と間違えられる症状を発症していると語った。

最も一般的に報告された症状は「頭痛」に変わり、喉の痛み、鼻水、発熱がそれに続く。「嗅覚障害」はトップ10に入ることも無いとのこと。アラバマ大学バーミンガム校の小児感染症の専門家であるDavidKimberlin、MDも、この様な報告を認識していると述べている。この様な報告は、つい先日、京都大学の感染症専門医の意見でも、症状は頭痛がほとんどで、嗅覚障害はほとんど見られないとする話とも共通している。

ジョー博士の調査結果は査読された文献の一部ではなく、プレプリントの出版物でもない。しかし、他の専門家も、COVID19の症状が以前の亜種で見られたものとは異なっているという事例報告の増加を認めている。地域による違いもあると思われることや、今後の変異は未知数であり、未だしばらくの間注意は必要だろうが、世間の喧噪とは違い、ウイルスは既に弱毒化しつつあるのではないだろうか。

この文献では、「軽度の風邪の様な症状がある場合は、検査を受ける必要があります」と、不顕性感染を恐れている様子だが、私はむしろ、このウイルスとの共存の始まりであると推測している。既に、いたずらに恐れる時期は過ぎつつあると思われる。

引用文献
Are COVID Symptoms Different With Delta?
- As reports of milder cold-like illness surface, experts suggest testing to know for sure
by Kristina Fiore, Director of Enterprise & Investigative Reporting, MedPage Today August 11, 2021