コメントへの返答として [らくがき]

「直近の感染者数とその医療逼迫に対して、今の現状を鑑みてご意見を」とのことですが、私の考えはこのブログで述べたとおりです。かなり攻撃的で乱暴かも知れませんが、敢えて述べています。

国立感染症研究所(NIID)によれば、現時点における全国の病院の入院制限は7.3%、入院停止は0.7%、通常入院は83.7%です。確かに、デルタ変移株のために逼迫状態と言える医療機関は複数存在します。しかし、日本の医療全体を見て、「医療の逼迫」をどの様に定義するのか問題があります。危機を煽りたがるテレビとエセ専門家に翻弄されないことです。

デルタ株では、他の変異株に対して死亡リスクは4.9倍と高く、ラムダ株では未だ不明です。今後の変異によっては事情は変わるでしょうから、私の考えが間違いになることも予想されます。今後の事は判りかねます。これまでの投稿内容が現実と乖離する可能性もあります。それは、投稿日を見て判断していただきたい。

因みに、デルタからラムダλ(C.37)までの変異株である、イプシロン ε( B.1.427/B.1.429),ゼータζ(P.2 GR /484K.V2), イータη(B.1.525 G/484K.V3), シータθ(P.3 ), イオタι(B.1.526)VOI, カッパκ(B.1.617.1)の6種類についても不明です。

分類の変更については、既に、厚生労働省は新型コロナウイルスの感染症法における扱いの見直しに着手しているようです(9日夜に報道有り)。

未知の感染症であったため、一時的に「指定感染症」に位置づけられましたが、当初から、賛否両論がありました。今年2月に感染症法が改正され、新型インフルエンザ感染症法に位置づけられる際にも「5類」にすべきとの意見はあったように聞いています。

その議論の際、全国保健所長会は厚労省に意見書を出しています。

その内容は、病原性・感染性が高いという恐怖を抱かせる疾患であるというイメージが、一般の人のみならず医療従事者においても誤解の蔓延を招く懸念があると述べています。実際巷では、差別や診療拒否が起き、保健所を始めとする地域の医療体制が逼迫する要因となっています。

新型インフルエンザ等感染症への対策として、「SARS(重症急性呼吸器症候群)」や「結核」などが規定されている2類感染症以上の強い対策をとれます。具体的には、外出自粛の要請や入院勧告、指定医療機関への入院など。しかし、無症状者についてもこうした措置を適用することで、保健所や医療機関は感染者が増えてくるに従って業務がひっ迫してきます。さらに、指定医療機関の病床だけでは現状では不足する可能背が生じる。

一方、5類感染症に規定されているのは季節性のインフルエンザで、措置が緩和されて死亡時の医師による届け出と濃厚接触者の調査などは必要だが、入院の勧告や都道府県による経過の報告、就業制限などは無いので、医療機関や保健所など現場の業務はかなり軽減される。

この様な話をすると、「死んだらどうするんだ」と言われますが、実質的な感染者数を推測すれば、致死率はインフルエンザと大差ないはずです。現時点(8月14日現在)における累計死亡者数は15,393人ですが、一昨年における、通常の肺炎による死亡者は95,400人以上であり、遥に多くの人が死亡しています。記憶では、1日当たり254人だったと思います。

現在、自宅における自粛中の食品提供や医療費はすべて公費で負担されていますが、5類感染症になると検査費用を含む医療費は自己負担になるため不満も出るでしょう。また、多くの専門家は、「不顕性感染」の問題を叫ぶ事でしょう。しかし、イギリスなどでは、感染者の全てを問題とするのではなく、重症者のみを対象とする姿勢に変更しています。

批判を覚悟で極端な言い方をすれば、国民全てが感染して良いのです。流行が終息するのは、1) ほとんどの人間が感染して集団免疫を獲得するか、2) ウイルスが弱毒化して共存していくか、3) 変異し過ぎて感染性を失うか、4) 強病原性となって致死率を高くすることで自滅するかの何れしかないと考えます(専門家ではありませんが)。恐らく、2)の可能性が最も高いと予想されます。これまでも人とウイルスは共進化してきたのですから。尚、私の考え方は、スウェーデンや現在のイギリスに近いと思われます。

このパンデミックも何れ近いうちに終息するでしょうが、むしろ危惧されるのは、人類がこれまで未経験であった、mRNAワクチンの作用が未知数であることです。それは誰にも判らないのです。さらに、最も怖いのは人間の無知と想像力です。

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