ω-3脂肪酸の摂取量と緑内障リスクの関連性 [栄養の話題]

アメリカにおける、多価不飽和脂肪酸(特にω-3脂肪酸)の日常摂取量と緑内障の罹患率との関連性について調査した研究で、エイコサペンタエン酸およびドコサヘキサエン酸摂取量の増加は緑内障のリスク低下と関連していた。しかし、より高い四分位数での全不飽和脂肪酸摂取量では緑内障リスクは有意に上昇した。

研究は、3865名を対象にした横断的集団調査。

エイコサペンタエン酸の毎日の食事摂取量の増加は、オッズ比0.06(OR, 0.06; 95% CI, 0.01-0.87)。ドコサヘキサエン酸も、OR、0.06(OR, 0.06; 95% CI, 0.01-0.87)と、オッズ比の有意な低下と関連していた。

しかし、総食餌性多価不飽和脂肪酸の第2四分位のORは2.84(95% CI, 1.39-5.79)、および第3四分位のOR2.97(95% CI, 1.08-8.15),95%CI、1.08-8.15)と、より高い四分位数における全不飽和脂肪酸摂取量の日常レベルでは緑内障罹患率は有意に上昇した。

これらの知見は、ω-3脂肪酸(エイコサペンタエン酸およびドコサヘキサエン酸)の緑内障に対する作用を評価するためには、縦断研究または無作為化臨床試験が必要であることを示唆している。

出典文献
Association of Dietary Fatty Acid Intake With Glaucoma in the United States
Ye Elaine Wang, Victoria L. Tseng, Fei Yu, et al.,
JAMA Ophthalmol. Published online December 21, 2017. doi:10.1001/jamaophthalmol.2017.5702


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