抗酸化性食物の摂取量は年齢関連白内障リスクに逆相関する [栄養の話題]

食物中の抗酸化物質(総抗酸化能;TAC)は年齢関連白内障リスクを減少させ、その効果は食品によっても違いのあることが認められています(March 10, 2015 少し前の報告ですが)。

これまでの疫学研究では、食物中のすべての抗酸化物質と年齢関連白内障との関連は調べられていないようです。この研究は、食物中のTACと中高年女性の集団ベースのコホートにおける年齢関連白内障の発生率との関連を前向きに調査し、抗酸化剤の効果を確認したものです。

対象は、スウェーデンマンモグラフィコホート研究における30,607名の女性(49~83歳)。平均7.7年間フォローアップ。食物中のTACは、食品のデータベースを使用して、酸素ラジカル吸収能アッセイで分析し推定。

フォローアップ期間内に、4309名/234,371人年が年齢関連白内障を発症。TACの最高五分位と最低を比較した多変量速度比は0.87 (95% CI, 0.79-0.96; P for trend=0.03)。

主要なTACへの貢献食物は、野菜(44.3%)、全粒穀物(17.0%)、コーヒー(15.1%)でした。

出典文献
Julie Mares,
Food Antioxidants to Prevent Cataract
JAMA. 2015;313(10):1048-1049. doi:10.1001/jama.2014.15301.
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