妊娠前の良質な食事は子供の特定の先天性心臓疾患の発生リスクを低減する [栄養の話題]

妊娠前年度の良質な食餌は、生まれてくる子供の、心房中隔欠損などの心臓奇形のリスク低減に関連していたと報告されています。

国立先天異常予防研究における、多施設集団ベース(米国10カ所)のケースコントロール研究。対象者は、1997年から2009年に出産予定で、主要な非症候性先天性心疾患を持つ乳幼児の母親(n= 9885)と、健康な乳幼児の母親(n = 9468)。

妊娠のダイエット(食餌)スコア(the Diet Quality Index for pregnancy ;DQI-P)と、地中海ダイエットスコア。妊娠前年の母体の食事の質を四分位数によって分類し評価(最良の食事の四分位 ; Q4, 最悪の食事の質; Q1)。

心房中隔欠損は23%低下(OR 0.77, 95% CI 0.63 to 0.94)。conotruncal(円錐動脈幹)欠陥全体のリスク低下は24% (OR 0.76, 95% CI 0.64 to 0.91)、全体的なリスク低下は14% (OR 0.86, 95% CI 0.75 to 1.00)。

ファロー4徴のリスクは、Q4 vs Q1で37%低下(OR 0.63, 95% CI 0.49 to 0.80)。

但し、その他の主要な先天性心疾患では関連性はより弱い傾向でした。

出典文献
Lorenzo D Botto, Sergey Krikov, Suzan L Carmichael, Ronald G Munger, Gary M Shaw, et al.,
Lower rate of selected congenital heart defects with better maternal diet quality: a population-based study.
Arch Dis Child Fetal Neonatal Ed doi:10.1136/archdischild-2014-308013
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