周術期におけるわずか1単位の輸血で脳卒中・心筋梗塞リスクは倍になる [医学一般の話題]

大規模な後ろ向きコホート研究で、周術期におけるわずか1単位の輸血が脳卒中および心筋梗塞リスクを2倍にすると(オッズ比 2.33 , 95% confidence interval 1.90 to 2.86)報告されています。

USAにおける346の病院において、2009 年 1 月 1 日~2012 年 3 月 31 日までに入院した18歳以上の患者1,583,819名を対象とした調査。病院によるランダム効果と併存疾患、および人口統計調整後の階層的ロジスティック回帰分析。

後ろ向き研究であり、因果関係は論じられません。また、詳細な臨床データが入手されていないことや、貧血の原因も不明であることから、周術期における合併症などの重要な危険因子が考慮されていない可能性があることが、本研究の限界と言えます。

出典文献
Elizabeth L Whitlock, Helen Kim, Andrew D Auerbach,
Harms associated with single unit perioperative transfusion: retrospective population based analysis
BMJ, 2015; 350 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.h3037 (Published 12 June 2015)
Cite this as: 2015;350:h3037
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