MRIでは無症状でも9割弱が頚椎異常を示してしまう [医学・医療への疑問]

頚椎症状が無い健康なボランティア1211名を対象にしたMRI検査で、椎間板の異常(膨らみ)が87.6%に認められました。

椎間板の膨らみは20歳代で、男性73.3%、女性78.0%に認められています (Figure 2A)。

脊髄の圧迫(SCC)は64名 (5.3%)、後縦靱帯骨化症(OPLL)が5名(0.4%)に認められています (Figure 3A)

SCCは男性に多く、37名が1 level、24名が 2 levelsでした。また、そのレベルはC5,6間が多く、C5/C6 (41%)、C6/C7 (27%)(Figure 3B)でした。

MRI画像だけを根拠にして、頚椎疾患と断定することの危険性を示しています(腰椎でも、ほぼ同様の結果が既に示されており、このブログでも、再三述べています。)。

つまり、MRI画像≠症状ということです。

出典文献
Nakashima, Hiroaki ,Yukawa, Yasutsugu, ET AL.,
Abnormal Findings on Magnetic Resonance Images of the Cervical Spines in 1211 Asymptomatic Subjects,
Spine, 15 March 2015; Volume 40 - Issue 6: 392-398.
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0