乳児の疝痛にプロバイオティクスは効果無しと報告 [栄養の話題]

疝痛の乳児を対象にしたプロバイオティクスの効果を調査した研究で、プラシーボと比較して差はなく、効果は認められませんでした。

研究デザインは、二重盲検、プラシーボ無作為化比較試験。

Wessel’s の基準(泣く、騒ぐ)を満たす、3ヶ月未満の乳児167名を、プロバイオティ
クス85名、プラシーボ82名に無作為に分けて調査。

プロバイオティクスは、ラクトバチルス L reuteri DSM 17938 (0.2×108 colony forming units per drop)。

メインアウトカムは、1ヶ月の叫びや大騒ぎの期間で、セカンドアウトカムは叫びや大騒ぎエピソードの数。

泣いたり大騒ぎする時間は両群とも着実に下落しましたが、1ヶ月時点では、プロバイオティクス群は、プラシーボ群よりも49分余計に手間がかかりました (95% confidence interval 8 to 90 minutes, P=0.02)。騒ぐ傾向は、母乳よりもミルクで顕著でした。

この前向きの大規模試験では、従来の仮説は否定されました。さらに、 Lロイテリ処理が乳児糞便微生物多様性大腸菌のコロニー形成、またはカルプロテクチンレベルの変化を示さなかったことにも意義があります。但し、対象となった乳児のほとんどは、救急医療から募集されており、その他の乳児に一般化されない可能性はあります。

出典文献
Valerie Sung, Harriet Hiscock, et al.
Treating infant colic with the probiotic Lactobacillus reuteri: double blind, placebo controlled randomised trial
BMJ 2014; 348 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.g2107 (Published 1 April 2014)
Cite this as: BMJ 2014;348:g2107

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