バカ騒ぎが新型コロナ死者数の数倍もの超過死亡数を招いた [らくがき]

世間も国も、オミクロン株で大騒ぎだ。年末から増え始めた感染者数は年明けとともに一気に増加した。しかし、死亡数はむしろ減少し、1月初めの週において、致死率は僅か0.03%に過ぎない。オミクロン株が最初に発生した南アフリカにおいても、死亡数がほとんど増加しないままピークアウトした。

では何故、2021年に入ってから死亡数が急増し、7月までに前年同期比で約4万5000人も増加したのか。国立感染症研究所の「日本の超過および過少死亡数ダッシュボード」で見ると、2021年1月から9月までの、新型コロナによる直接死を除く超過死亡数は、最大で4万1606人と推定されている。つまり、新型コロナ以外の超過死亡数が増加しているのだ。その死因は、主に循環器疾患によるもの。

その要因は定かではないが、国民に対する行動自粛要請などの影響が大きかった可能性がある。高齢者の中には、家族などから言われて、感染を恐れて必要な通院まで自粛する人が大勢いた。また、行動自粛が運動不足やストレスの増加を招いたことも可能性として考えられる。

専門家達は、「オミクロン株の感染力はインフルエンザの40倍」と騒いでいるが、だから何だと言いたい。人の体を構成する細胞数が60兆個なのに対し、共生しているウイルスは360兆個にもおよぶ。いつまで、「あやかし」に翻弄され続けるのだろうか。