新型コロナワクチンへの幻想を捨てる時 [医学・医療への疑問]

新型コロナウイルスはRNA型ウイルス。一方、DNA型ウイルスのDNAは、増殖の過程で生じた複製ミスなどを修正する機構が備わっていることや、分子構造が安定していることから生物の設計図を担うようになったと考えられている。RNAの場合には、僅か一原子の違いによって極めて不安定になっている。したがって設計図としては使用されず、その変異性と多機能性によってメッセンジャーRNAやリボソームRNAとして働いている。この不安定さこそが、ワクチン製造や保存を困難にする要因となっている。

突然変異そのものはランダムに生じるが、ワクチン接種が進めば進むほどウイルスに対する変異圧も高くなり、ワクチンに対する抵抗性のある変異が「選択」されることになる。この変異圧によって収斂進化が起こり、短期間のうちに世界中で同じような変異が生じる。

仮に、変異株を追いかけるように変更したワクチンを投与したとしてもいたちごっこになることは必定。さらに、経過とともに感染力のより高い変異型が選択され、ワクチン接種が拡大する程に回避効果の高い変異株が出現する。 RNA型ウイルスで起きたパンデミックをワクチンで収束させることは不可能であり、今後も減少と増加が繰り返される。期待とは裏腹に、ワクチン接種の拡大が誘因となってパンデミックの収束が遠のくことになる。この様な認識は、感染症やウイルスの専門家でなくとも、生物学のごく簡単な知識が有れば誰にでも予想できること。

収束させる手立ては、実際の(生の)ウイルスの感染が拡大して集団免疫に到達する(インドの例)か、ウイルス自身の自然消滅を待つ以外にはない。一方、特効薬の登場への期待であるが、特効薬などは未だかつて作られたことは無く望みは薄い。収束は、自然に委ねるしか方法はない。

また、新型コロナウイルスワクチンには副反応が強いという問題がある。従来のワクチンは毒性を排除した抗原を使用してきたが、新型コロナワクチンで抗原として用いているスパイクタンパク質そのものに毒性があるとする報告もある。さらに、聞くところによると、動物による実験では、同一の抗原で繰り返し免疫化を行った場合、5回目から死亡する例が激増し、7~8回繰り返すと半分近くが死亡したとする研究結果もあるとのこと(私はこの論文を見ていないので明確なことは言えないが)。

さらに、ワクチン接種者の中には抗体依存的感染増強(ADE)により重症化する可能性がある。過去には、フィリピンにおいて、RNA型ウイルスの「デング熱」のケースで、200人以上の子供がワクチン接種後にADEで死亡するという悲劇が起きている。我が国でも、新型コロナワクチン接種後に1093名(8月25日現在9月3日時点で1155名)が死亡している。このうちの、32例は大動脈解離でその中の18例は接種後3日以内に突然発症している。因果関係は不明か無しとしているが、タイミングとそれ以前に健康であったことから、ワクチンが関与したと考えることが自然だ。通常ならば、とっくに中止されているだろう。

イスラエルを始めとする、ワクチン接種を繰り返す国は壮大な人体実験を行っているのに等しい。

新型コロナ感染症(COVID-19)は、現時点においてSARSやMERSと同等の2類に分類されているが、その致死率は格段に低く季節性インフルと同程度であり、早急に5類に変更すべきだ。今後は、治療プロトコールの進歩によってり致死率はさらに低下するものと予想される。我が国では高齢者の接種や基礎疾患を持つ人への接種はほぼ完了し、50代以下の基礎疾患を持つ人への接種も近く完了する。このような段階にある現在において、3回目のブースター接種、さらに5、6回の接種などは狂気の沙汰と言える。