米NBCでさえ「聖火リレーは廃止せよ!」と報じている [らくがき]

米NBCが聖火リレーを廃止せよと主張する理由は、パンデミックの最中というだけではない。

そもそも、聖火リレーとは、ナチスによってベルリンオリンピック(1936年)で始められたことだからだ。厳に行われる美女による凹面鏡を使っての点灯式も含め、儀式全般をを考案したのはヒトラーの側近だ。現代においては、聖火リレーを政治的なプロパガンダとして利用することはないかも知れないが、少なくとも、菅首相の思惑は見え見えだ。聖火リレーやメダルの授与、表彰式など、近代オリンピックの様々な様式の多くがナチスによって考案されたものだ。米NBCも、「政権ナチスの宣伝活動に由来するような伝統のいくつかは廃止されるべきだ」と報じている。

その他にも、近代5種競技はスウェーデンの軍隊に委託して考案されたもの。砲丸投げ、ハンマー投げとやり投げは古代の戦争の手段。マラソンも戦争の勝利を伝えるために走った行為を称えたもの。オリンピックを平和の祭典と言いたいのであれば、その本質を考えて改めるべきだ。

さらに、今回の聖火リレーは、7月23日に新国立競技場で行われる開会式まで、121日間をかけて合計約1万人ものランナーが全国の859市区町村を巡る。新型コロナ騒ぎのこのただ中においてだ。

福島の活動家たち、そして日本中の人々が、聖火リレーが始まる前に、リレーを止めるように呼び掛けていたが、多くの国民の声は全く無視され強行された。

五輪組織委員会は、海外からの観客を認めないと発表したが、問題は選手が1万1千人以上、関係者が3万人ぐらい、さらに、報道関係者が入国し、パンデミックを悪化させる可能性は高い。いや、それ以前に海外の選手たちが来るだろうか。

『復興五輪』も「アンダーコントロール」も、全てがウソで塗り固められていた。建築資材も作業員も五輪建築に裂かれ、福島の復興は遅れた。さらに、日本中の建築資材が高騰した。すると、大義をすり替えて、今度は「人類がウイルスに勝利した証」だと言ってのけた。「嘘つきは政治家の始まり」、いや、「基本的素養」なのだろう。

1964年の東京オリンピックを大成功だったと思い込んでいる人は多い。しかし実際は、翌年には五輪不況となり初めて赤字国債が発行された。この後、赤字国債は雪だるま式に増加し、今では国家予算の半分となり、総額は1000兆円を超えた。オリンピックを食い物にする連中だけが得をする。

私は、オリンピックそのものを廃止すべきと昔から言っている。そもそも、近代オリンピックの創始者であるクーベルタン自身も、「もしも輪廻が存在して100年後に生まれ変わったら、五輪をつぶす方に回る」と発言している。しかし、そのクーベルタンは、1936年のナチスによるベルリン五輪を高く評価したと言われている。さらに、晩年はローザンヌに住み、ナチスの年金で暮らしていた。オリンピックに、原点も理念も存在しないのだ。
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