低侵襲性子宮摘出術は開腹術に比べて死亡のハザード比が6倍高い [医学一般の話題]

早期子宮頸癌の女性を対象にした、低侵襲性子宮摘出術と開腹子宮摘出術後の生存率を比較した研究の結果、腹腔鏡およびロボットアシスト手術による低侵襲性手術群では、疾患のない生存率および全生存率が大幅に低かったと報告されている。

低侵襲手術319名、開腹術312名.に割り当てられ、低侵襲手術の患者の84.4%が腹腔鏡手術、ロボットアシスト手術が15.6%。患者の平均年齢は46.0歳。ほとんどの患者 (91.9%)がステージIB1であり、2グループは、組織のサブタイプに関して類似していた。

低侵襲手術は、開腹手術よりも無病生存率が低かった(3年率91.2%vs 97.1%、再発または死亡のハザード比は3.74(95% CI, 1.63 to 8.58)。

同様に、全生存率 (3-year rate, 93.8% vs. 99.0%)が低く、任意の死亡のハザード比は6.00(95% CI, 1.77 to 20.30)と6倍であった。

出典文献
Minimally Invasive versus Abdominal Radical Hysterectomy for Cervical Cancer
Pedro T. Ramirez, Michael Frumovitz, Rene Pareja, Aldo Lopez, Marcelo Vieira, et al.,
N Engl J Med 2018; 379:1895-1904
DOI: 10.1056/NEJMoa1806395

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