めまい患者の頚椎椎間板にはルフィニ小体が豊富に存在する [医学一般の話題]

椎間板サンプルの調査によって、めまい患者の頚椎には他の椎間板に比べてルフィニ小体が豊富に分布しており、めまいの病態に重要な役割を示す可能性があると報告されている。

54患者から61サンプルと、コントロールとして、8死体ドナーから40サンプルを採取。
めまいの原因として「頚性めまい」もあるが、要約のみ読んでいるため、めまいの詳しい原因や、コントロールの生前のめまいの既往などは不明。

以前の限られた研究では、正常な頚椎椎間板は固有感覚機能を有していると考えられている。いくつかの臨床研究によって、頚椎症の患者では姿勢制御と主観的なバランス障害が示唆されていた。

また、めまい患者の3つのサンプルにおいてゴルジ小体が見られたが、パチニ小体は全てのサンプルで発見されなかった。

ルフィニ小体(Ruffini corpuscle)は遅順応性機械受容器で、皮膚にかかる圧を感知して指の定位・運動の制御や運動感覚を受容する。持続的な圧力だけでなく、角度などの機械的変化を感知し、遅順応性の温度受容器としても働く。

出典文献
Mechanoreceptors in Diseased Cervical Intervertebral Disc and Vertigo.
Yang, Liang, Yang, Cheng, Pang, Xiaodong, Li, Duanming, et al.,
Spine: 15 April 2017 - Volume 42 - Issue 8 - p 540–546 doi: 10.1097/BRS.0000000000001801

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