妊娠中の喫煙は子供の統合失調症発症に関連する [医学一般の話題]

母体の、妊娠中のニコチンへの曝露は、子供の統合失調症発症リスクを38%増加させると報告。

フィンランドにおける、1983年から1998年にかけての、全ての出生の集団ベースのコホート内症例対照研究(子孫の統合失調症:N = 977)。誕生日、性別、居住地についてコントロールと1:1にマッチング。全国バイオバンクに保管された妊娠中期の血清検体から、母体血清コチニンレベルを早期から前向きに免疫測定法を用いて定量的に測定。

喫煙のバイオ マーカーである、コチニンがより高レベルの女性の子供は統合失調症の発症リスクのオッズ比は約 2.7 倍(OR 2.69, 95% CI 1.54-4.69, P<0.0001)高く、母親の年齢、出産の地域および任意の親の精神障害を調整すると、オッズ比は約3.4倍(OR 3.41, 95% CI 1.86-6.24, P<0.0001)でした。


妊娠中の喫煙は健康上の有害転帰と、子孫の神経発達異常を引き起こす、公衆衛生の主要な問題です。米国および欧州での有病率は12%~25%です。この研究は、国家レベルの出生コホートにおける、出生前の、子供の母親のニコチン曝露(コチニンレベル)と統合失調症との関係を調べたものです。

この研究の知見は、妊娠中の喫煙を防止することによって、統合失調症の発生率を減少させることができることを示唆しています。

出典文献
Solja Niemela, Andre Sourander, Helja-Marja Surcel, et al.,
Prenatal Nicotine Exposure and Risk of Schizophrenia Among Offspring in a National Birth Cohort.
Am J Psychiatry,
Published online: May 24, 2016 | http://dx.doi.org/10.1176/appi.ajp.2016.15060800

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