軽度外傷性脳損傷は視床における急性軸索損傷を引き起こす [医学一般の話題]

ミニチュア豚による実験で、軽度外傷性脳損傷(MTBI)は、広範な神経炎症ミクログリアの活性化と急性視床軸索損傷を引き起こすことが確認され、これは、ヒトにおけるびまん性軸索損傷(DAI)に類似すると報告されています。

MTBIは、ごく一般的に発生しますが、個人の身体的ダメージと社会的コストを伴います。長期的な罹患率とびまん性軸索損傷(DAI)の関連性についての報告はありますが、その病態生理は複雑です。進行性慢性神経炎症と神経炎症ミクログリアとの関連性はよく理解されていません

この研究では、損傷後6時間の急性視床DAIおよび神経炎症との潜在的関連性を評価しています。現在の臨床技術は、PETイメージングを介した神経炎症の可視化を可能にしています。

なお、炎症はげっ歯類ではヒトと大幅に異なっているため、炎症プロファイルと応答を共有する豚が使用されました。

出典文献
Fairbairn L, Kapetanovic R, Sester DP, Hume DA., et al.,
The mononuclear phagocyte system of the pig as a model for understanding human innate immunity and disease.
J Leukoc Biol. 2011 Jun;89(6):855-71. doi: 10.1189/jlb.1110607. Epub 2011 Jan 13.
http://www.jneuroinflammation.com/content/12/1/186

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