腰椎椎間板変性症の治療では手術によって関節症が進行 [腰痛関連]

慢性腰痛や椎間板変性患者において、ディスク補綴手術と通常のリハビリ治療を比較したところ、隣接レベルの変性症(ALD)は同等で、ファセット関節症(FA)では手術群でより進行したと報告されています。

少なくとも1年間の腰痛の既往歴があり、1または2カ所の下部腰椎レベルの退行性変化と、オスウェストリー障害指数30ポイント以上の患者116名を対象。フォローアップは2年間。ALDはモディック変化、ディスク内の後部高輝度ゾーン、髄核信号、ディスクの高さ、ディスクの輪郭、およびFAを評価。データはフィッシャーの正確確率検定とt検定を用いて分析。

ALDの進行は、手術群は59、非手術では57名と、同様でした。

手術を受けた患者では、インデックスレベルFAの発症が20名の患者(34%)で増加し、1名が減少。リハビリ治療を受けた患者では、2名(4%)が増加して、1名が減少(P <0.001)。

結論として、手術も保存的治療も椎間板の変性では変化無く、ファセット関節症の発症は手術によって顕著に増加する。

Hellum, Christian , Berg, Linda , et al.
Adjacent Level Degeneration and Facet Arthropathy After Disc Prosthesis Surgery or Rehabilitation in Patients With Chronic Low Back Pain and Degenerative Disc: Second Report of a Randomized Study
Spine: 01 December 2012 Volume 37 ; Issue 25 : 2063 - 2073
doi: 10.1097/BRS.0b013e318263cc46

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