総腸骨動脈は予想以上に腰椎に近接する [医学一般の話題]

 L4-L5のレベルでは、総腸骨動脈とディスクスペースの前方側面までの距離は、女性66%、男性49%が5mmの範囲内でした。 L5-S1では、女性23%、男性19%に低下しました。

 ランダムサンプリングによる、女性49名、男性48名を対象とした磁気共鳴スキャナ、軸T2強調画像。

 下部腰椎の前方に主要な血管構造があるため、後方アプローチ時の血管損傷の問題があります。この研究は、主要な後腹膜血管と前方腰椎椎間板との距離を調査したものです。
調査結果からも、下部腰椎が主要な後腹膜血管に非常に近いことが理解できます。これは、ルーチンの腰椎手術中に血管損傷が発生する可能性の理由の一部と言えます。
 
 鍼灸治療とは直接関係しませんが、解剖学書では知り得ない知見であり、参考になります。

Ganesan, Calyani , Petrus, Leonard ,Ross, Ian B.,
AbstractStudy Design. Anatomical study with magnetic resonance imaging data.
Spine: 15 October 2012 - Volume 37 - Issue 22 - p E1371?E1375
doi: 10.1097/BRS.0b013e318267fb36

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