絡脈の構造 (脾の大絡) [経絡とは]

 この絡脈は、「任脈の絡脈」の外側部分の領域をカバーする形になっています。任脈の絡脈と区別した理由は、脾経本脈の支脈である肋間静脈から胸腹壁静脈への連絡を考慮したものと推測されます。

流注
「…名ハ曰ク大包.淵腋下三寸ニ出ル.胸脅ニ布ス…」

流注解釈
脾経の支脈である心膜(嚢)静脈へ向かう流れより肋間静脈へ入り、肋腋窩静脈を経て胸腹壁静脈へと進み、腋下の「大包穴」付近で体表に浅く出る部位を起点として始まります。その後、側胸部に分布します。

脾の大絡流注図
img046.jpg

追伸

2015年1月6日に、「中医学の誤謬と詭弁」を出版しました。
本書は、臓腑経絡学説の本質について解説しています。市販はしていませんが、希望者には当ブログにて販売しています。詳しくは、カテゴリーの、「出版のお知らせ」をご覧ください。

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