絡脈の構造 (足の厥陰の絡脈) [経絡とは]

 この絡脈は、表裏関係にある足の少陽胆経の領域とを結びつけたものです。同時に、本来は陽経の領域である足背部分に、陰経の皮静脈が走行する矛盾を説明するためと考えられます。

流注
 「…(1)名ハ曰ク蠡溝.内踝ヲ去ルコト五寸.別レテ少陽ニ走ル.(2)其ノ別者ハ.経脈ヲ睾ニ上リテ.茎ニ結ブ…」

流注解釈  
 (1)「蠡溝穴」付近の、大伏在静脈と小伏在静 脈を結ぶ支流より下腿外側へ向かい、足の少陽の領域へ進む。(2)その別脈は、鼠頚部手前で、外陰部静脈へと分枝して浅陰茎背静脈に進み陰茎に結ぶ。

 浅陰茎背静脈は導出静脈によって深陰茎背静脈と連絡しており、このことも観察していた可能性が有ります。

足の厥陰の絡脈の流注図
img040.jpg

*このブログでは、未だ、奇経の流注は説明していませんが、次回以後先に、「任脈」および「督脈」の絡脈を説明します。 

追伸

2015年1月6日に、「中医学の誤謬と詭弁」を出版しました。
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